人は、それぞれの能力や行動規範に応じてグループを形成する。
そのグループ内の人に仲間意識を持ち、守ろうとする。
それが過剰になると選民意識となったり、能力がない人をある一定の地位につけようとしたりする。
どんなグループでも全ての人が常に努力し、向上しようとしているわけではない。
自然の法則下では、必ず人が何人か集まると、振り分けが行われるからだ。
その振り分けを80対20の法則とか、3-4-3の法則とか呼んだりする。
その能力(元々持っているものだけではなく、努力できるか否かも含む)
がない人を一定の地位に付けようとすると不幸が始まる。
組織は停滞し、費用対効果は悪化する。
つまり仲間意識は経済的には悪の要素だといえるのだ。
しかし、
それぞれのグループを形成するのはある意味仕方ないのかもしれない。
それは各個の自己防衛の為でもある。
一部の暗黒面に落ちた人と戦うには、一人ではその正当性が確かなのか分からなくなるからだ。
そして、暗黒面に落ちた人、落ちつつある人、落ちる方向にいる人というのは
案外、たくさんいる。
そういう人たちと接触して、続けざまにマイナスの対応をとられたら、
「もしかして自分が間違っているのではないか」と思ってしまう危険性は否めない。
あきらかに自分が正しくてもだ。(正しさの基準は、とりあえず置いておく)
そうして、
暗黒面に落ちた人、落ちつつある人、落ちる方向にいる人は増えていく。
その暗黒意識と戦うには、あるグループに属するしかないのかもしれない。
しかし、そのグループさえ、いずれマイナスのイメージに侵されてしまう危険性も含んでいる。
最終的には、自己であり、イニシアティブなのだが、
支えは必要である。
戦いは果てしない。
常に戦い続けるのだ。